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文春文庫「シャイニング/スティーヴン・キング著」(原作小説)

Category : スタンリー・キューブリックの本/書籍・アプリ
新着ネタがなければ持ち(物)ネタで、って事で久しぶりの原作モノ紹介。例の如く徹底ネタバレ無しにて。
シャイニングパシ上 シャイパシ下
スタンリー・キューブリックにとっては曰く付き、映画「シャイニング(1980年)」の原作小説であるスティーヴン・キング著「シャイニング」です。キングは1977年に4番目の作品として出版し、1980年の映画公開時にはちょうどベストセラー作家の風格さえ漂い始めていたんだとか。
シャイニング文庫 ←新旧の上・下巻
日本では1978年3月にパシフィカより単行本として発刊。1986年11月に文庫本として、2008年8月に新装版文庫本としてそれぞれ文春文庫から発刊されています。上・下巻からなる合計850ページ超のボリュームで、上下巻揃えると表紙がオーバールックホテルとして繋がります(写真は左:新装版、右:旧文庫版なので繋がりません…)。文庫版を比べると580円⇒新装890円に値上がりしています、時の物価差でしょうか。中身の癖を踏まえると、時間の許す限り一気に読破されることをおすすめ致します。
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さて、キューブリックとこの作品について少し。元はワーナー・ブラザーズが「エクソシスト」の映画化を持ち込み、話しが流れたエピソードあたりから明確にホラー路線との交わりが生まれています。その後ワーナーが「シャイニング」草稿のコピーを送り企画が実現。キューブリックが絶賛していたと言うダイアン・ジョンソンとの共同脚本によりシナリオ構築が行われました。キューブリックと女性脚本家のコラボって意外ですよね。
また、映画完成後の原作者キングによる執拗な誹謗が有名な本作ですが、企画が動き始めた当初にそんな構図は当然ありませんでした。むしろ(当然ながら)キング本人は“光栄だ”と喜んでいたそう。草稿に跳び上がったキューブリックも「最も独創的で刺激的な作品」「新しいアイデアで溢れている」等といつになく(!)最大級の賛辞。
が、面白いのはここからで、「キャリーは観たことがあるが、彼の小説は読んだことはない」とか、小説から脚本へおこす際に生じる文体表現等の刈り込みへ対する苦悩を語りつつも「(この作品は)事情が違った。長所は殆んど全てプロットにあった(略)」など斬れ味抜群^^; わたしの個人的評価は抜きにして、キューブリックは素直な人なんですよきっと…σ(^_^;)

ただ実際イギリスのロケセットへキングが入る事を許可したり、幾度も長電話による応答をしていたりで交流は多々。映画のクレジット上ではキング=原作とだけありますが、かなり(脚色を除き)知恵は貸していたワケです。ちなみに書くと、キューブリック作品と言えば原作者との歪みへも焦点が当たることも暫しですが、こちらの業界ではキューブリックに限らずこんな事も当然と言うか。形あるモノの売り買いじゃありませんからね。
そんなこんなで興味の尽きない同作品。原作と映画からどの様な違いを読み取るかで、また違ったテーマ解釈が楽しめる筈です。ご興味が湧きましたら是非↓
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キングが製作総指揮をとったテレビ映画版「シャイニング」についてはまた別の機会に。ところで、出版された完成版を、キューブリックは手に取ったのでしょうか(。-_-。;
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No title

こんばんは。

このパシィフィカ版の表紙初めて見ました。僕が手に取れたのは86年の文春文庫版でしたが、あの表紙はなんだかなー(__;)という感じでしたから。こうやって比べたらぜったいこっちの方がいいですよ。

僕は映画を先に見てから原作を読んだクチなのですが、もうハッキリ言って全然別物という印象でしたね。原作は少々わかりにくかった映画版の補填にもある程度なったのでコレに関してはこの順番で正解だったかもって思ってます(終幕近くの仮装ゲイカップルのとことか)

それで以前お邪魔したときに「シャイニング」がMyベストという話を書いたのですが、劇場で最初に見たキューブリック作品がコレだったのもおおいに関係あるような気がしています。もう映画の間中完全にホテルに閉じ込められてる気分で座ってましたから(^0^;)当時は中学生だったけどあの刷り込みは効きましたね-・・・

あとキングも大好きな作家なので今回のエントリーはひじょーに面白かったです。隅から隅までじっくり読ませていただきました(^^)

コメントありがとうございます。

シャイニングを劇場で鑑賞されたんですね! その様な生の声を聞く機会がないもので、もうコメントを拝読しているだけでゾクゾクモノです。思わずステディカムの映像を劇場で観る妄想へ瞬時に駆られてしまいました(笑)

わたしも映画先行でしたが、原作はこうも違うかってくらいに解釈が異なりましたね。本を読むとき琴線に触れたページを折り曲げるのですが、映画の描写とは全く異なる部分でばかり折り曲げていました。キューブリックの再構築では“プロットのみ抜いた”と言うのを後で知り、だからか~なるほど~と頷きまくりで。

それと、頂いたコメントを読みながら改めて思ったのですが、表紙の違いってきっとキングによる意向なんでしょうか。これまた面白い。


あと、、、いつもコメントをありがとうございます!

  

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こんにちは。邦画洋画を問わず映画ファンである以上に、スタンリー・キューブリックファンであるこじかです。わたくし自身が極めて神経質なネタバレ嫌いのため、作品への記述・画像にも同様の配慮を図り、映画論評も書かないスタンスで進めます。のんびりポジティブに。その他、好きなものも極たまに登場。よろしくお願いします。

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