キネマ旬報社「ザ・スタンリー・キューブリック」

Category : スタンリー・キューブリックの本/書籍・アプリ
1981年4月にキネマ旬報社より発行された本「ザ・スタンリー・キューブリック」。250ページ弱のカバー付き、定価2,000円。現在は絶版です。本の構成は作家論、グラビア、作品論、資料となっており、これらの主題(特に作家論と作品論)を20名弱の日本人評論家たちが考察する文字中心の本です。上質紙(一般的な文庫本同等)に印刷された1色刷りで、たまに挿絵が入ります。また、数ページだけのグラビアページのみコート紙が使われています。
IMG.jpg  IMG_0133_convert_20110424215444.jpg
「シャイニング」の日本公開(1980年12月)以降の書籍ですが、書かれたのが恐らく公開前後なのでそれぞれが”観ました”的なコメントで賛否を綴るにとどまり、特段にして「シャイニング」をピックアップしているようではありません。ただキューブリックの作品群の中で”良い”と”悪い”をハッキリと分けて書いている方が多く、そのあたりはどこか時代を感じさせてくれて新鮮でした。そう言えば、キューブリック作品にハッキリと賛否、特に否を唱える論調って最近見かけませんからね。それにキューブリックへのオリジナルの考察を日本人が披露するなんて企画は今でさえ少なく、それぞれが異なった切り口で好き勝手に綴るなんていい試みだと思います。
IMG_0131_convert_20110424215349.jpg 
ま、映画なんてのは結局のところ受け手側それぞれの思惑で感じるところが全く違うワケですから、わたしの場合興味の対象はその論調に筋が通っているのか、或いは筋が通っているかの如く言葉を使いこなすかです。感動のある本ではありませんが、こういう観方もあるんだなっていう意味で飽きることはありませんでした。

ただ、途中でキューブリックの発言がいくつかまとめてありますが、どうも訳の調子が強すぎるような…。インタビュー後に書き出したものを提出させて手直し(特に後年)または最悪の場合ボツにしてしまうほどの監督ですから、世に出ている発言ってかなり一定の表現が多いんですけどね。いつものキューブリックよりかなり高飛車に感じてしまいました。これも時代でしょうか。

ま、需要の先はキューブリック好きや映画評論・研究好きな方向けでしょうね。
関連記事

  

プロフィール

こじか

Author:こじか
こんにちは。邦画洋画を問わず映画ファンである以上に、スタンリー・キューブリックファンであるこじかです。わたくし自身が極めて神経質なネタバレ嫌いのため、作品への記述・画像にも同様の配慮を図り、映画論評も書かないスタンスで進めます。のんびりポジティブに。その他、好きなものも極たまに登場。よろしくお願いします。

スタンリー・キューブリック

投稿タイトルリスト ( ∞ )

↑「月別」表示のみ古い順から閲覧可↑

test

最新コメント

コメントありがとうございます

こじかの諸々

最新トラックバック

キューブリックLINK

普段





















●こじかのオールスター●

スタンリー・キューブリック
今村昌平
岡本喜八
成瀬巳喜男
増村保造
バスター・キートン
POLYSICS
DEVO
Perfume
有頂天
LOVE IS ALL(スウェーデン)
沢田研二
キャンディーズ
千秋
緒川たまき
ドリフ
金八
MMA
Nikon FE
ゴジラ
(順不同)