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キネマ旬報社「世界の映画作家2」スタンリー・キューブリック

Category : スタンリー・キューブリックの本/書籍・アプリ
キネマ旬報社より発刊された「世界の映画作家2」。1970(昭和45)年1月1日に初版とされており、かなり古い書籍ですね。定価は1,000円ですが、わたしは(昭和54)年5月に出された第5版をネットに240円で発見して買いました。

この本はキューブリックのみを扱ったものではなく、サブタイトルに「ジョン・フランケンハイマー/スタンリー・キューブリック/アーサー・ペン」とあるとおり3監督を分けて紹介しています。紙面構成は、●グラビア10数~20ページ、●2~3名の日本人による批評・分析、●「全自作を語る」と銘打たれた監督のインタビュー集、さらにキューブリックのみ「キューブリック語録」、続いて●代表1作品のシナリオ全文掲載となっています。グラビアページを除くと挿絵程度で、基本的に文字主体の書籍です。
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実はまだキューブリックの項目しか読破しておらず、他の監督論がどのように展開しているのかは確認しておりませんが、これからさらに歴史を刻み続けるであろう監督たちを“当時目線”で論じている点は興味深いです。キューブリックについて言えば、この本が発刊された頃はまだ「2001年~(1968年)」までしか発表しておりませんし、期待を込めて書かれた“今が絶頂の第一線監督”とか“次回作は「ナポレオン」”などの記述がグッときます。わたし自身、未来人の様な感覚です。尚、グラビアには「時計じかけ~(1971年)」が数カット掲載されていますが、これはわたしの手元にあるモノが第5版だからなのでしょう。

「全作品を語る」は、「恐怖と欲望」から「2001年~」までのもので、「恐怖と欲望」は「恐れと欲望」と訳されています。紹介されているものは今でも目にすることの多い重要な発言ばかりですが、特に「ロリータ」以降の作品については何度読んでもキューブリックの神たる所以(ゆえん)を感じさせてくれます。この様にコンパクトにまとめてあるのは有り難い。「キューブリック語録」もプレイボーイ誌のロングインタビューの翻訳でした。

シナリオについては、キューブリック作品からはなんと「博士の異常な愛情(1964年)」が紹介されています。キューブリック作品のシナリオって意外と拝読したことがなかったっけ、てな具合に気付かされて新鮮。ただ、どこからの出典モノなのかについては触れられていないなど、この本はその辺りがかなり淡白です。この本自体もどのようなコンセプトを元にシリーズ化されているのか、一切触れられることがありません。
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ちなみに、フランケンハイマー作品は「セコンド」、アーサー・ペン作品は「奇跡の人」が掲載されています。3作品、3監督それぞれにシナリオの書かれ方が違いますので恐らく公式なモノの翻訳なんでしょうね。その違いを読み取るのも面白い本です。

尚、このキネマ旬報社「世界の映画作家」シリーズは、昭和44~55(1969~1980)年まで続いたようで、初回からなんとゴダールとパゾリーニ! 他にも今村昌平、黒澤、ベルイマン、チャップリン、ビスコンティ、ブニュエル、フェリーニ、キートン、ロッセリーニなどなど…最終的にはスピルバーグ、ルーカスへと続いたかな~り骨太なシリーズです。時代も更に進み、今となっては“知っている”情報が多い本かも知れませんが、これからの映画作家へ期待を込めて書かれている故にタイムスリップでもしたかのような、そんな感覚が楽しめます。気になる方は是非。
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Author:こじか
こんにちは。邦画洋画を問わず映画ファンである以上に、スタンリー・キューブリックファンであるこじかです。わたくし自身が極めて神経質なネタバレ嫌いのため、作品への記述・画像にも同様の配慮を図り、映画論評も書かないスタンスで進めます。のんびりポジティブに。その他、好きなものも極たまに登場。よろしくお願いします。

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